中国人の好きなブランド

中国人のブランド信仰は2つの要素から成っている。1つは「威信財」としての価値。自己主張と交渉の無限連鎖で構成される中国社会では、威信財を身に纏うことは、交渉の大きなアドバンテージになる。アイテムは多ければ多いほどよい。高級車はその典型である。

2つめは、本音では中国製品を信用できないということである。認知されたブランドなら、だまされることはない、という心理である。

そんな中国で、今どんなブランドが好まれているのか。国内ブランドの浸透ぶりはどうか。異種格闘技戦のように見えるが、スマホと婦人服という新と旧の商品群を取り上げて、これからを展望してみよう。

中国女性にはTPOに即した服装を選ぶという考えはなかった。特に60歳以上の人は、よそ行きと普段着の区別がない。結婚式や葬儀などフォーマルな場でも常日頃と何も変わらない。

北京・上海・深セン以外の大中都市で、プラダ、グッチ、ルイ・ヴィトン、バーバリー、などのNBのショップが展開し始めたのは2003~2005年頃である。そしてZARA、H&M、ユニクロ、無印良品の中国上陸は2005~2007年頃で、本格展開は2009年以降だ。これらの外資系ショップは、中国女性のファッションに大きな影響を与えた。

しかし60歳以上の年配の女性は両方とも蚊帳の外である。40代~50代では、所属のクラスによってNBの影響を受けている。もろに影響を受けたのは「80后」(1980年代生まれ)より後ろの世代だ。とくにこの80后以前と以後の世代では、別の世界を見ていて、ファッションセンスは全く異なっている。

中国人の好きなブランドという場合、どちらの中国人か?を考えなければならない。ネット上に2015年中国奢侈品ブランド人気トップ10、という資料があった。

(1)ルイ・ヴィトン、(2)エルメス、(3)グッチ、(4)プラダ、(5)シャネル、(6)ロレックス、(7)カルティエ、(8)ヘネシー、(9)バーバリー、(10)ティファニーとなっている。

これは40~50代の成金夫人イメージである。高価なものを身にまとっていてもセンスはお寒い。

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